小児歯科は専門医が治療いたします
台東区の歯医者「田 昌文 歯科医院」の院長は日本小児歯科学会専門医です。日本小児歯科学会専門医は現在全国に1,200名ほどしかおりません。その知識と技術をいかした診査・診断・治療で、乳歯列から永久歯列への移行をよりスムーズに導くとともに、近年多くみられる過剰歯・先天性欠損の治療や咬合誘導にも携わります。
さらに定期的なフッ素塗布による虫歯予防なども積極的におこなっております。ほかにも、一般歯科医院より紹介を受け、専門的な治療や講演活動をおこなっています。
過剰歯について
過剰歯とは、通常とは異なる「余分な歯」。偶然見つかることが多く、永久歯の形成、成長発育、歯並びなどに悪影響を与えることが多い歯です。そのためほとんどの場合、低年児での抜歯が選択されます。
過剰歯の抜歯をおこなう際に、歯肉を大きく切除しなければならないときには全身麻酔が必要です。ほとんどの歯科医院では、このような難症例は、大学病院に紹介することになりますが、当院では対応が可能です。自費治療にてCTによる診断をおこない、抜歯が必要かどうか、また、どのように抜歯すればよいかなどを診断します。
過剰歯は1本とはかぎらず2本あることが多く、また、歯が生える方向がまちまちで反対に向いていることも少なくありません。当院では精密な診断をおこない、さらにお子さまからの協力が得られるときには、局所麻酔による抜歯をおこない、切開部分もできるだけ小さくして、お子さまへの負担をできるかぎり抑えます。
ほとんどの場合、過剰歯を抜歯したあとは、小児矯正(咬合誘導・一次矯正)が必要です。当院と連携している矯正歯科で、抜歯後の治療を検討しご説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
過剰歯抜歯の例
過剰歯は文献では約4%~6%ほどに発現します。 1本のものもあれば2本の場合もあり、また正常方向、逆方向、2本の場合1本が正常の方向、もう1本が逆方向 の場合があります。当医院ではCTを撮影し適正な時期、安全な最小限の切開をおこない摘出します。
金属を使わない治療(メタルフリー)
乳歯奥歯の大きな虫歯は、大人の虫歯治療と同じように削ってから型をとり、金属を詰めます。しかし、保険治療で小児に使用する金属は身体にやさしいとはいえません。また、子どもの場合、金属アレルギーだけでなく、様々なアレルギー反応が心配です。そもそも、先進国の歯科治療で小児に金属を詰める国は日本だけです。当院では日本小児歯科学会専門医として、できるだけ金属を使わない治療を推奨しております。
患者さまのご希望により、金属を使わず、硬質プラスチックによる詰め物での治療に対応します。金属だけでなく、多くのアレルギー症状のあるお子さまは、歯科診療の素材にも注意が必要です。お気軽にご相談ください。
保険外診療の詰め物の費用
硬質プラスチック | 1本11,000円(消費税1,000円を含む) |
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軟組織の治療
上唇小帯・舌小帯のレーザー切除治療について
上唇小帯(上の正中の筋)が短く、「歯並びに影響する」「食べカスがたまりやすく虫歯になりやすい」などのリスクが高いと判断した場合には、切除が選択されます。
また舌小帯に問題があると、その影響で舌を大きく出せず、舌を出そうとするとハート型になる傾向があります。また舌小帯が短いと歯並びに影響し、舌がうまく動かせないために発音や飲み込みにも悪影響を与えます。さらに、食べ物を口の中でうまく回せないために食べカスがたまりやすく虫歯にかかりやすくなるだけでなく、食事も遅くなりがち。このような場合は切除をおすすめしています。
院長は日本レーザー歯学会でも実績がありますので、局所麻酔でレーザーを使って上唇小帯・舌小帯切除をおこないます。従来のようなメスを使った切除では、7~8針の縫い合わせが必要でしたが、レーザー切除でしたら縫い合わせは不要。また出血もほとんどありません。
実際の治療は10分程度で終わりますが、その際にもお子さまの協力を得ながら、必要に応じてゆっくり時間をかけておこないます。舌小帯切除後は舌のトレーニングなども指導いたします。
粘液嚢胞について
お子さまは、ケガをしたり、顔をぶつけたりすることがあり、その際に唇に膨らみができることがあります。再発することが多い粘液嚢胞は、唇の中に多数存在する唾液腺という管が詰まり袋状になると現れる症状です。当院では局所麻酔をおこなったあと、レーザー治療で摘出いたします。
外傷
子どもはケガで、歯が欠けたり抜け落ちたりすることがあります。ケガをして歯に影響が出たときにはできるだけ早く受診してください。診察までの時間が短ければ短いほど、よい治療結果が得られやすいからです。
歯が抜け落ちてしまった場合は、抜けた歯を水道水や洗剤で洗わないでください。洗ってしまうと歯のまわりの組織が死んでしまうからです。抜け落ちた歯の保存方法で一番よいのは、生理食塩水に漬けることですが、「牛乳に漬ける」「子どもの口の中に入れておく」などにより「抜けた歯」を乾かさない状態にしましょう。受傷後30分が治療の可否を決める大きな分岐点です。再び元の部位に固定すれば、元に戻る可能性があります。この場合、3年ほどの定期的な診査、レントゲンでの診断が必要ですが、とにかく受傷した場合は速やかにご連絡ください。
生活歯髄切断法(神経まで進行した虫歯治療)
虫歯が深く歯の中の神経にまで進んでしまった場合、乳歯には『生活歯髄切断法』をおこないます。歯髄とは歯の神経のこと。生活歯髄切断法は感染している神経のみを治療し、根の部分の神経を残す治療です。その際は必ずラバーダム防湿をおこないます。ラバーダムとは、歯をカバーするシートで、治療部位に細菌が入りこんでしまうのを防ぎます。特にお子さまの場合は、口腔内がとても狭いうえ、唾液の分泌量が多く、湿度も高めですので、ラバーダム防湿をおこなうか否かで治療の成績が大きく変わります。
小児歯科専門医による自費小手術
診断料 (CT、レントゲン、口腔内写真、模型作製など) |
16,500円(消費税1,500円含む) |
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完全埋伏歯の抜歯 | 1本 66,000円(消費税6,000円含む) 2本 88,000円(消費税8,000円含む) |
逆性埋伏歯の場合 | 上記料金に加算 11,000円(消費税1,000円含む) |
舌・上唇小帯レーザー切除 | 22,000円(消費税2,000円含む) |
粘液嚢胞レーザー削除治療 | 1回11,000円(消費税1,000円含む) |
※すべて術中のレントゲン写真、CT、口腔内写真、投薬などを含みます。
乳歯でも永久歯と同じ治療をおこないます
他院から転院していらしたお子さまの2本の歯ですが、その間の虫歯を治療する際に、2本の歯をレジンという歯科用プラスチックでつないでしまっていた症例がありました。子どもは成長過程にありますので、歯を固定してしまっていては、すこやかな顎の成長が期待できません。顎の成長がストップしてしまっては、これから生えてくる永久歯や歯並びに悪影響を与えてしまいます。このようなことがないように、当院では乳歯でも永久歯と同じように将来を見据えたお口の健康につながるような治療をおこないます。
前歯の大きな虫歯の治療の際には、コンポジットレジン冠という透明なフレームを使い治療します。機能的にはもちろん、見た目も重視した治療を心がけ、心身の健康につなげます。
症例紹介
犬歯の埋伏
最近非常に多くなってきています。
主訴 | 犬歯が出てこない、なかなかでないと来院されるか、他委員からの紹介で来院されます。 CTで検査すると前歯に重なっているのがわかります。 |
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治療内容 | 局部麻酔をおこないレーザー治療で犬歯の一部を露出させてフックを付けて引っ張ります。 レーザー治療なので出血がほとんどないためフックを付けやすくそのため外れにくいです。 |
治療期間 | 1年2か月 (その後本格矯正が必要です) |
治療費 | 165,000円(税込) 毎月3.300円 |
リスク・副作用 | 放置しておくと前歯の根が死んでしまうか、かなり位置がずれて出てきてしまいます。 |
過剰歯①
過剰歯は矯正治療やたまたま前歯をぶつけた場合にレントゲンに映り、発見することが多いです。
この症例も噛み合わせの相談で来院し、レントゲン撮影して偶然見つかった症例です。
4枚目の写真は抜いた過剰歯です。この後矯正治療に移行します。
主訴 | 噛み合わせを見てもらいたい |
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治療内容 | 偶然見つかった過剰歯を抜歯してからの小児矯正治療 |
治療期間 | 局部麻酔で30分程度 |
治療費 | 過剰歯の抜歯は66,000円(税込)(矯正治療は別) |
リスク・副作用 | 過剰歯を取らずに矯正したら本来の永久歯が動かない、根が吸収して腐ってしまうなどの弊害が出ます。 |
過剰歯②
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前歯の隙間が気になると来院
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咬合面観
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抜歯治療中、過剰歯確認
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抜歯・過剰歯摘出終了時
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摘出した過剰歯
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術後1週間
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術後1週間(抜糸後)
主訴 | 前歯の隙間を主訴に来院されました。レントゲン診査の結果過剰歯が認められそのために前歯が閉じないと判断しました。 (診断:埋伏過剰埋伏歯により正中離開) |
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治療内容 | 過剰歯の抜歯・摘出 |
治療期間 | 過剰歯抜歯の治癒期間は2週間程度 |
治療費 | 66,000円(税込) |
リスク・副作用 | 過剰歯を取らずに矯正したら本来の永久歯が動かない、根が吸収して腐ってしまうなどの弊害が出ます。 |