治療後も健康なお口の状態を維持するために
お口の2大トラブルである虫歯や歯周病は、発症と進行のメカニズムが分かっているため予防ができる病気です。そして予防の基本は毎日の歯みがきです。しかし「毎日歯みがきしているのに虫歯になった……」という方もいらっしゃるでしょう。実は、毎日きちんと歯みがきしているつもりでも、大なり小なりみがき残しは発生しているのです。そのようなセルフケアだけでは落とし切れないお口の汚れをきれいにするためにも、歯科医院での定期的な予防処置を受けることが重要です。
台東区の歯医者「田 昌文 歯科医院」ではお口のトラブル予防に力を入れ、定期検診を通して、患者さまのお口の健康をサポートいたします。
虫歯の原因菌の“すみか”は3ヶ月でつくられます
虫歯のメカニズムをご存じでしょうか? 虫歯の原因菌はお口の中の糖分を分解してネバネバ成分を出し、歯に付着します。これが細菌のかたまりの「バイオフィルム」。虫歯や歯周病の原因菌の“すみか”です。このバイオフィルムは、細菌を保護するバリアとなっていて、うがいや洗口剤では落とすことができません。栄養を取り込むことはできても、抗生剤や殺菌剤はブロックしてしまうのです。
歯科医院でのプロフェッショナルケアである歯のクリーニング(PMTC)を受けると、このバイオフィルムを落とすことができます。しかしいったんバイオフィルムを破壊しても、3~4ヶ月ほどすると再び育ちます。3ヶ月周期の歯科検診が推奨されるのはこのためなのです。
まずは定期検診から始めましょう
永久歯は親知らずを除いて28本。それぞれの歯に役割があり、全体でバランスを取りながら機能します。厚生労働省と日本医師会では「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という「8020運動」を推奨しています。それは20本の歯が残っていれば、咀嚼や飲み込みなどのお口の機能をほとんど損なわずに生活できるからです。
年齢を重ねてもずっとご自分の歯で過ごすために大切なのは、口腔ケアの意識を高め、毎日の歯みがきとともに歯科医院での定期検診を活用することです。歯科医院は「治療に行くところ」ではありません。今日からはぜひ、歯科医院は虫歯や歯周病にかからないように「予防に行くところ」とお考えください。
虫歯予防にはフッ素塗布がおすすめです
当院では虫歯予防として定期的なフッ素塗布を推奨しております。もっとも効果が期待できるのが『トレー法』で1回1,100円(税込)です。
『トレー法』が難しい小児は歯ブラシでフッ素を塗布いたします。1年に3回~4回の塗布がおすすめです。
プロの歯のクリーニングを体験しませんか?
歯科専用の器具を使って歯をすみずみまできれいにするのが「PMTC」です。毎日の歯みがきでは取り除ききれない汚れを、汚れの付着度合いや部位によって器具やペーストを使い分け、丁寧に落とします。仕上げに、歯の表面を滑らかにツルツルにみがき、汚れの再付着を防ぎます。汚れを落とすことは虫歯や歯周病予防に有効で、さらに歯面に付着する着色も落とせるため、お口の中がきれいになり、スッキリします。口臭予防にもつながりますので、一度、PMTCを体験してみてはいかがでしょうか?